【特集】京のお正月支度2024

皆さんはお正月の支度をいつから始められますか?

京都では古くから12月13日とされています。
この日は「事始め」と呼ばれ、かつてはすす払いをしてから、
お正月の支度を始めていました。

花街では芸妓や舞妓さんが舞のお師匠さんのもとへ、
一年のしめくくりと新年にむけての挨拶へ向かう姿も京都ならではの光景でしょう。

そんなお正月にまつわる風習も楽しめる、新年におすすめのあれこれを集めました。
京都出身の編集担当Nが、お正月の話とともにご紹介します。

《特集期間:2023年11月14日〜2024年1月15日》



PICK UP ▶︎▶︎大福茶(おおぶくちゃ)

大福茶で無病息災祈願

京都発祥ともいわれる大福茶。天暦5年(951年)に都に疫病が流行したとき、空也上人がお茶を振る舞ったところ疫病が治まったことから、村上天皇が年始にお茶を飲むようになり、「皇(王)服茶=天皇が飲むお茶」と呼ばれるように。この習慣が庶民に広がったといわれています。茶に梅干と結び昆布を添えたもので、我が家では松葉をイメージした結び昆布は母の手作りでした。

長寿と円満も願って

老舗の福寿園の大福茶は、故事にちなんだ干梅や結び昆布と、かりがね(茎茶)を合わせているのが特徴的。かりがねは茎や葉柄の部分を集めたお茶で、ほんのりと甘みがあります。「また「共白髪」に因んで、茎の白さから夫婦共に白髪になるまで仲良く、長生きできるように」との願いも込められています。

《大福茶 袋入/福寿園》

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PICK UP ▶︎▶︎白味噌雑煮

立身出世と円満を願う雑煮

出汁や具材、餅の形にいたるまで、土地によって様々な雑煮。正月の三が日に餅入りの雑煮を食べる風習は、平安時代ごろまでさかのぼるとか。京都の雑煮は白味噌仕立てで、白味噌は京都発祥といわれています。我が家では、具材は円満を願う丸餅と、お頭=トップになれますようにと願いを込めて頭芋(かしらいも:里芋の親芋のこと)でした。大根や金時人参を入れる家庭もあります。


銘水で仕込む白味噌

京都の雑煮には欠かせない白味噌。石野味噌は天明元年(1781)創業で、9代に渡り味噌作りに勤しむ老舗で、特に白味噌はファンが多い逸品。「工場内で汲み上げる地下水で大豆を煮ることで、できるだけ白く美しい白味噌に仕立てます」とご主人。大豆の2倍量の麹を加えた、まったりとした甘みが特徴です。

《懐石白味噌/石野味噌》

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PICK UP ▶︎▶︎千枚漬

この時期だけの贅沢な漬物

京の伝統野菜・聖護院かぶら(かぶ)を使った漬物で、柔らかく上品な味わいです。すぐき・しば漬と並ぶ「京都三大漬物」の一つとして有名で、江戸時代に御所の料理人だった大藤藤三郎が考案したものと伝えられています。長期保存を目的としていないため冬の時期だけしか楽しめず、味が繊細。我が家でも三が日のお漬物といえば千枚漬でした。この白さも新年にふさわしいですよね。


おめでたい紅白でお祝い

千枚漬は聖護院かぶらをきれいに洗ってから皮をむき、専用のかんなで絶妙な厚みにスライスして下漬、そして北海道産の昆布を使い本漬します。京漬物の専門店・西利では、「西利の千枚漬」と千枚漬の製法で赤かぶらを漬け込んだ「かんながけ赤かぶら」をご用意。おめでたい紅白で食卓に華を添えます。

《紅白 千枚漬詰合せ NSR-12/京つけもの西利》

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PICK UP以外にもお正月を彩るアイテムがたくさん揃っているので、ぜひご覧くださいね。

 

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